伊達家家紋

家紋は、特定の一族や家の標識として発達し、最初は平安時代の公卿が輿(こし)や車、衣服に使いました。

写真の右から順に一つ目は「竹に雀」で、越後の上杉定実(さだざね)が、伊達稙宗(たねむね)の三男実元(さねもと)を嗣子(しし)にする際に引出物にしました。
伊達氏親子の争いで嗣子になれませんでしたが、家紋は伊達家で使いました。
竹の幹を環状にし、中に雀を配して竹の葉に露点があります。伊達宗家の家紋です。

次に二つ目は、「近衛牡丹」です。四代藩主綱村の時に、近衛家から拝領しました。
五代藩主吉村の時代に改造して葉が蟹の足のように延び、花弁も丸くなりました。

さらに三つ目は「九曜紋」で、仙台藩祖政宗が細川家の家紋を所望したものです。

四つ目は、「雪薄(ゆきすすき)」です。
政宗から用い、伊達家特有のものです。政宗が初陣の時、これの旗を使いました。
最後は、「三引両」で、伊達家の始祖朝宗(ともむね)が、源頼朝より賜ったもので、仙台市の市章はこれから考案しました。


▲5つの伊達家家紋 右から「竹に雀」「近衛牡丹」「九曜紋」「雨薄」「三引両」