瑞巌寺の西隣にある円通院は、伊達家二代藩主忠宗の次男である光宗の墓所(県重要文化財)。
光宗は、文武両道に長じていたため、外様大名から名君が出ることを警戒していた幕府から恐れられ、毒殺されたというのが定説です。
その死をいたんで建立された御霊屋(三慧殿)は支倉常長がヨーロッパから伝えた西洋文明の影響が強く、厨子(ずし)の右扉の内部には、日本最古といわれる西洋バラの絵が描かれています。
この絵は、金箔の地に白、赤、緑の三色を用い、緑青やサンゴなどを使っているため、永久に変色はしません。
円通院がバラ寺の愛称で親しまれていたのは、扉のバラにヒントを得た天野明道住職が、院内六千平方メートル一帯に、色とりどりのバラを植え込んで一般に開放したためです。
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