引越しトラブル

 春は就職、進学、転勤などに伴う引越しのシーズンです。対策を万全にしてトラブルを防ぎましょう。


相談1


 9年間住んだアパートを引越したが「敷金だけでは修理代が足りない」と不足分の請求がきた。クロスの張り替え、畳の表替え、 襖の張替え、ハウスクリーニングなどで入居時支払った敷金のほかに5万円の請求となっている。  自分はタバコも吸わず、特に汚したり傷つけたりせず、きれいに使っていたのに、これらは全て借り主が負担しなければならないものか。

ポイント


 一般的に賃貸住宅を退去する時は、借主は住宅を元の状態にして明け渡さなければなりません。 このことを原状回復義務と言います。原状回復義務とは、その住宅を退去する時は借主は住宅を元の状態に完全に戻すことではなく、 畳にタバコの焼け焦げを作ってしまったなど、借主の故意、過失により生じた汚損、破損に負う責任を言います。 畳の日焼けやクロスの変色や擦り切れなど、普通に使用していた場合の自然な損耗は賃料に含まれていると考えられていますので借主が負担する必要はありません (原状回復をめぐるトラブルとガイドライン)

△契約の前には契約書の内容をしっかり確認しておくことが大切です。トラブル防止のため、退去時はもちろん 入居時も双方が立会い、部屋の状況を確認する。立会いが無理なときは部屋の状態を写真に撮っておくことも有効です。
 


相談2


 引越しを業者に頼んだが、開けて整理をしていたら荷物が壊れていた。1カ月が過ぎているが、補償請求はできるだろうか。

 

ポイント
 

 運送事業者の責任は荷物を引き渡した日から3カ月以内となっています。3カ月以内に損害賠償請求を申し出ることです(標準引越運送約款)

△紛失、破損などの発見が遅れると原因や因果関係が分かりにくくなるので、できるだけ早く荷物の確認をしましょう。 扇風機やヒーターなど季節製品は発見が遅れる場合があるので特に注意しましょう。